(1)好きなことを楽しむように,就職活動を“楽しむ”
(2)エントリーシートの書くに当たってのこころ:面接が呼びたくなる自分を演出
就活を“楽しむ”ための下準備として自己分析をします.旅行に行く前に計画を立て,どこに行って何をして,また,何を食べて…,柳内様が話されていたように好きに拘って,わくわくする感じで自己分析を進めて行きますと,そこから最終的に「将来像」に繋がってきます.それでは,エントリーシートの書き方を説明しましょう.面接官に悟ってもらうに書くことがポイントです.エントリーシートでつまずく学生が多いのですが.
(a)自分のやってきたことを全て洗い出す
この点については,柳井様が講話された内容と同じですので,割愛させて頂きます.
(b)質問の真意を理解してエントリーシートを書くこと
エントリーシートでは,自己アピール,志望動機,頑張ってきたことの3点につて企業側からと問われます.これらの問いで何が問われているのかを押さえて,書くことが大切です.(1)自己アピールでは,自分を他者に伝えられる人かどうかどうかが見られている問いです.これを読み間違うと,自分自慢に陥ります.事例を挙げてそのことを説明されました.(2)志望動機では,入社した熱意がある人かどうかが見られている問いです.これを読み違えると,知識自慢に走るというミスを冒します.多くの学生は,入社したいという強い熱意をもてないかもしれませんが,しかし,とにかくその熱意を書くことが第1です.偽ることがあっても,自分が何に興味を持って志望したのか,会社の何に感銘したのかを素直に書くことです.(3)頑張ったことでは,粘り強さの向上心,さらに将来の戦力候補たり得るかを見られている.これをよみ間違うと,苦労自慢に走るミスを冒します.成功体験を書ききることです.
(c)「ラッキーホール」を作る
エントリーシートで全てを書き尽くさないことが大切です.面接官の面接に呼び出したくなる様にエントリーシートを書くことです.このことを「ラッキーホール」と伊藤様は定義し呼んでいます(私は,「幸運をもたらす罠」と翻訳したいですが).このホール(罠)に落とすことによって,面接に呼び出される可能性が高まります.どのようにホールを作るか,第1に,面接官の気持ちを探る事が大切です.第2に,仕掛けとして,エントリーシートを読んだだけではすぐに意味の分からない題目を付けることです.第3に,はじめ(入り口)と結び(出口)を自身の言葉で描ききり,はじめの続きと展開(中身)は面接官に委せることです.最後に,面接官の気を引くように,造語を散りばめることです,と伊藤様は自身のエントリーシートを示しながら説得的に語られた.
(3)面接
面接の目的は,エントリーシートの目的とは違い,採用予定者を摘み上げることであることです.このことは是非忘れないで下さい.面接内容は,一様ではありません.多様です.例えば,「褒め殺し面接」,「圧迫面接」,「安心面接」等の面接があります.「褒め殺し面接」では,褒められても,傲慢になったりせずに,最後まで,謙虚であり真摯な態度かどうかを探る面接です.「圧迫面接」では,危機に遭遇しても冷静で落ち着きを保てるか人かどうかを見る面接です.「安心面接」では,安心したときに意識していないときに見せるその人の本性を見る面接です.面接内容は,職種?業種によって異なりますが,参考にして下さい.
(4)外資系製薬会社の紹介
製薬業界には,一般医薬品と医療用医薬品があることを学生に説明され,MR(Medical Representative: 医薬情報担当者)は後者に携わります.医薬品市場は,現在も成長しており,年率2.4%の成長市場です.また,外資企業とは,外国法人あるいは外国人が一定程度の出資をする日本の企業と定義され,外資系企業の特徴について簡単に触れられました.年功序列制度を採用する企業は多くなく,対等な関係で仕事ができますが,実力主義です.女性への待遇も良いところが多く,給与形態は年俸制の企業が多いです.最後に,学生に外資系製薬会社でMRの日課を示され,講話を終えられました.