大國ゼミが標津町を調査
標津町は「鮭の聖地」として、2020年に文化庁の日本遺産に認定されています。
大國ゼミでは、人びとの仕事と暮らしの中に、鮭と人との歴史的なかかわりがどのように内在しているのかを明らかにするため、9月8日~11日の日程で、標津町の調査を行いました。
鮭の商品価値とは
サーモン科学館では、鮭の一生や鮭の種類などについてのレクチャーを受けました。
鮭は、銀色で餌を食べている脂の乗ったものと、繁殖準備のため餌を食べるのをやめた褐色のものに分けられ、商品価値が高いのは、もちろんイクラが育っている褐色の鮭だそう。
「あ、この鮭はまだ商品価値が高くないみたいだね」とさまざまな種類の鮭が泳ぐ水槽を覗きます。
時代ごとの「鮭の聖地」のストーリー
ポー川史跡自然公園ビジターセンターでは、標津町で1万年にわたって継続している鮭と人とのかかわりをそれぞれの時代背景とともに学びました。
江戸時代末にこの地の警護を担った会津藩が作成した「標津番屋屏風」のレプリカを見学後、縄文時代の竪穴住居跡が残る
カリカリウス遺跡を散策。時代ごとの「鮭の聖地」のストーリーに思いを馳せます。
現地で聞き取り調査
早朝4:30、朝日を浴びながら標津漁港で水揚げを見学。ダイナミックな水揚げの様子は見飽きることはありません。
その後、漁師のお母さん方で結成されたグループAmieのみなさん、観光ガイドの方、鮭漁師の方、標津町役場の商工観光課スタッフの方から聞き取り調査を行いました。
Amieの皆さんが開発した鮭フライ、ホタテチーズスティックは絶品。学生からはぜひ商品化して欲しいとの感想が寄せられました。
それぞれの聞き取り調査から、まちづくりを意欲的に進めようとしていること、標津の良さを味わってほしいと奮闘されていること、また、鮭漁や漁場経営の課題などを理解しました。
この調査をもとに、これから報告書の作成です。協力してくださったみなさん感謝しながら、まとめていきます。
- 発行日: 2022.10.03
- 経済経営学部経済学科